特許実績 ─詳細─

U型肺胞上皮細胞活性剤(特許第5451703号)

【方法】
 マウスにLFKを 7日間経口投与しました(LFK投与群)。対照群では生理食塩水のみを投与しました。投与開始7日目に肺を摘出し、ヘマトキシリン染色およびII型肺胞上皮細胞のマーカーであるprosurfactant protein C の免疫組織染色を行い、染色像を顕微鏡下にて観察しました。prosurfactant protein C陽性細胞をカウントすることにより、検体における肺細胞中のII型肺胞上皮細胞数の割合を算出しました。

【結果】
肺細胞中のprosurfactant protein C陽性細胞数の割合をカウントした結果、LFK投与群において有意にprosurfactant protein C陽性細胞数の割合が上昇していました(図1)。さらに抗prosurfactant protein C抗体での免疫染色像においては、LFK投与群ではII型肺胞上皮細胞数の増加とともに肺胞壁が肥厚している傾向も観察されました(図2)。

色素沈着抑制剤(特許第4326905号)

【方法】
モルモットを対照群とLFK群に分けました。LFK群には、LFKを通常食に混ぜて投与し、対照群は、通常餌のみを投与しました。試験開始後7日目に、モルモット背部を剃毛し、さらに、試験開始後8日目に両群に紫外線A波(UVA)を照射しました。UVA照射1時間前に8−MOP(8-methoxypsoralen)を腹腔内投与した後、背部に白いビニールテープを貼り6区画の照射部位を設け、UVA照射を行いました。色素沈着の程度は、色彩色差計を用いて経時的に測定を行い、得られた値よりL値(明度)を算出しました(色素沈着の程度が強くなるほどL値が低くなります)。UVA照射直前のL値とUVA照射後のL値との明度差ΔL(ΔL=UV照射直前のL値―UV照射後のL値)を算出し、色素沈着の強さとして表しました。

【結果】
対照群では明度差が上昇しUVA照射により色素沈着が生じているのに対し、LFK群では明度差の上昇が小さく、UVAによる色素沈着が30%以上抑制できていることがわかりました(表1)。

感染防御剤(特許第2969017号)

【方法】
マウスを3群に分け、対照群、免疫抑制剤シクロホスファミド、または抗炎症薬プレドニゾロン投与群に分けました。 対照群の2週後致死率が100%となるようにCandida albicans TIMM1768株を尾静脈投与しました。 シクロホスファミドはC. albicans投与4日前に腹腔内投与し、プレドロニゾンはC. albicans投与4日前と2日前に皮下投与しました。 FK-23はシクロホスファミド及びプレドニゾロン投与群において、C. albicans投与3日前より投与直前まで経口投与しました。以後3週間にわたり、マウスの生存率を調べました。

【結果】
・シクロホスファミド投与群では、対照群に比べ、平均生存日数(MST)がFK-23の用量依存的に4.4〜7.6倍に増大しました(表1)
・プレドロニゾン投与群では、対照群に比べ、MSTがFK-23の用量依存的に1.6〜1.8倍に増大しました(表2)

C型肝炎治療剤(特許第2712000号)

【臨床例】

(1) 58歳 男性 慢性活動型C型肝炎 GOT 100IU/L、GPT 120IU/L
SMBC(強力ネオミノファーゲンC)投与も改善が見られず
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FK-23を6ヶ月間継続的に飲用してもらいました。
その結果、GOT 45IU/L、GPT 61IU/Lまで低下。γーGPT 28IU/L、血清アミラーゼ 104IU/Lの正常範囲まで低下。翌月の肝生検では組織浸潤、小葉改築傾向もないため経過観察になりました。

(2) 48歳 男性 慢性活動型C型肝炎 GOT 80IU/L、GPT 180IU/L
過去2度に渡りインターフェロン療法を行うも、副作用により中止後にいずれも再燃
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FK-23を4ヶ月間継続的に飲用してもらいました。
その結果、GOT  41IU/L、GPT 54IU/Lまで低下。インターフェロン療法で見られた副作用はFK-23では見られませんでした。

(3) 52歳 女性 慢性活動型C型肝炎 GOT 90IU/L、GPT 120IU/L
体力的にインターフェロン療法が受けられず
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FK-23を1ヶ月間継続的に飲用してもらいました。
その結果、GOT 55IU/L、GPT 64IU/Lまで低下しました。

毒性軽減剤(特許第3040699号)

【方法】
ラットをA群(対照群)、B群(FK-23前投与群)、C群(FK-23後投与群)、D群(FK-23前後投与群)に分け、抗がん剤のシスプラチンを各群のラットに腹腔内投与しました。 A群はシスプラチンのみ投与し、B群はシスプラチン投与9日前より投与日まで、C群はシスプラチン投与後翌日から4日後まで、D群はシスプラチン投与9日前から4日後までFK-23を投与しました。 シスプラチン投与後に各群の体重を測定し、シスプラチン投与4日後に採血を行い、血中尿素窒素値(BUN値)及びクレアチニン値を測定しました。

【結果】
・対照群に比べFK-23を投与した全ての群で、BUN、クレアチニンともに上昇抑制効果が見られ、腎機能の改善が認められました(表1) ・対照群に比べFK-23を投与した全ての群で、体重減少抑制および回復促進効果が認められました(表2)

抗腫瘍剤及びその製造法(特許第3040711号)

【方法】
マウスをFK-23群、対照群に分け、MM46乳がん細胞を腹部皮内に移植しました。移植翌日からFK-23群にはFK-23を投与し、対照群は通常飼料を与えました。その後移植4日後から3日おきに腫瘍径を調べ、移植41日目に腫瘍を摘出し、重量を測定しました。

【結果】
・移植18日目から対照群に比べ、FK-23群の腫瘍径が有意に小さくなりました(図1)
・対照群に比べ、FK-23群では有意な腫瘍重量抑制が認められました(図2)

血圧降下剤(特許第2889481号)(特許第2889491号)

【DNA 方法】
LFKからフェノール/クロロホルム抽出法により染色体DNAを抽出し、RNAaseにより RNAの除去を行い、得られた精製DNAを凍結乾燥しました。 SHR(高血圧自然発症ラット)を対照群とLFK群に分け、LFK群には得られた精製DNA を胃ゾンデにてラットに経口投与しました。 その後37℃で12分間保湿したSHRの尾動脈収縮期血圧(mmHg)を投与直前、投与の4、9および24時間後に測定しました。

【DNA 結果】
・投与4時間後、9時間後において対照群に比べ実験群では有意に血圧の低下作用が認められました(表1)。

【RNA 方法】
LFKを遠心分離して上清画分を集め、分子量10,000の膜による限外濾過を行って高分子画分を得ました。この画分をカラムにより非吸着画分(画分A)を溶出除去後、0〜1.4M NaCl濃度勾配溶出法による溶出物質を前半(画分B)と後半(画分C:RNA含有画分)に分けて回収し、分画分子量3,500の透析膜で透析後、凍結乾燥しました(図1)。SHR(高血圧自然発症ラット)を対照群と3群の実験群に分け、 実験群には得られた画分A、BおよびCをそれぞれ投与しました。投与後0、3および24時間後に尾動脈血圧を測定しました。

【RNA 結果】
・全ての画分が対照群に比べ血圧降下作用を示しましたが、特に画分CのRNA含有画分が顕著に血圧低下作用を示しました(表1)。

酒さ治療剤(特許第2944662号)

【臨床例】
皮膚科の病院に通院している、酒さと診断され、ミノサイクリン(テトラサイクリン系抗生剤)で治療しても効果がみられなかった33〜71歳の患者15名に、LFKを含んだ製剤を毎日内服してもらいました。 28日後、主治医が著効、有効、やや有効、不変および悪化の5段階で効果を判断しました。

【結果】
・患者15名中著効と判断された患者は2名(全体の13%)、有効と判断された患者は4名(全体の27%)およびやや有効と判断された患者は4名(全体の27%)で改善率は67%でした。一方、症状が悪化したと判断された患者は一人もいませんでした(表1)。

抗アレルギー剤及びその製造法(特許第3040744号)

【臨床例】
マウスをLFK群と対照群に分け、LFK群には、LFKを混合した飼料を与え、対照群は通常飼料のみを実験終了日(28日間)まで与えました。 投与開始から14日目に卵白アルブミン(OVA)をマウス両大腿部に筋肉内投与して感作しました。餌の種類によって分けた2群を、実験開始から28日目に抗アレルギー薬であるフマル酸ケトチフェンを、3種類の濃度で経口投与してさらに3群に分けることによって、全体で6群に分けました(表1)。 ケトチフェン投与1時間後に1%エバンスブルーをマウスの尾静脈から投与し、OVAを皮内投与してアナフィラキシー反応を惹起させました。 惹起30分後に背部の皮膚を剥離し、各惹起部位の色素斑を切りとり、アセトンで抽出して得られた上清の吸光度を測定しました。

【結果】
・OVAで惹起させた時、対照群の吸光度を各群と比較すると、LFK群は対照群と比べて有意にアナフィラキシー抑制効果が得られ、さらにケトチフェン単独投与と比較して、LFKと併用する事によってアナフィラキシー抑制効果が増強されることがわかりました(図1)。

白血球減少治療剤(特許第3272023号)

【臨床例】
健常犬に免疫抑制剤を投与し、実験的に白血球減少症を起こさせました。対照群とFK-23群に分け、免疫抑制剤投与と同時に、FK-23群にはFK-23を摂取するように飼料に混ぜて、14日間連続経口投与しました。対照群には、普通食を同様に与えました。両群動物の全匹について、血液学的検査及び骨髄の検査を行いました。

【結果】
・対照群では、免疫抑制剤投与後8日目に白血球数が最低となりその後上昇しました。一方、FK-23投与群では、白血球数が最低値であったのは7日目であり、対照群よりも早い回復、改善への転換が見られ、更に白血球数も多い傾向がありました(図1)。 ・ 血球細胞の元となる骨髄成分を調べたところ、免系抑制剤投与から、5、11及び14日目の白血球総数(M)の赤血球総数(E)に対する比(M/E比)が対照群で著しい低値を示しているのに対して、FK-23投与群はM/E比の増大が観察され、化学療法剤による骨髄機能抑制の改善、白血球産生の促進が認められました(表1)。