研究テーマ 免疫

免疫の働き

私たちは、気づかないうちに目に見えない無数の微生物に囲まれて生活をしています。たとえば、どんなにきれいにテーブルをふいても、丁寧に掃除機をかけても、完全に微生物を駆除することはできません。例えば、インフルエンザが流行する季節に、予防のためマスクをしても、完全にウイルスの侵入を防ぐことはできません。マスクのガーゼは、まるで巨大なトンネルの中を小さなネズミが通り抜けるかのようにウイルスが通過してしまうからです。これらの微生物たちは、傷口や粘膜から、あるいは食物とともに口からもからだの中に侵入します。

これらを防ぐための機能が、人間が生まれながらにもっている「免疫」という機能です。免疫は、白血球という血液中の細胞が担っています。白血球は血管だけでなく、リンパ管という白血球専用の通路も併せ、頭の先から足の爪先まで、くまなくパトロールしています。

免疫の働きを分かりやすく例えると、病気という津波から健康を守るための防波堤といえます。

免疫力が低下すると感染症に罹りやすくなります。免疫が正常に働いているときは、病原菌は粘膜を通過出来ず、体内に入る事が出来ません。しかし、免疫力が低下すると防御機能が弱くなり、病原菌が体内に入りやすくなり病気にかかりやすくなります。



免疫の低下と病気!

私たちはなぜ病気になるのでしょうか?

その最大の原因は、免疫系が損なわれるからです。つまり免疫力の「低下」や「異常」が原因といえます。

免疫力の「低下」や「異常」から起きる病気の一例として、ガン、アトピー性皮膚炎、歯茎の病気、慢性関節リウマチ、糖尿病、膠原病、クローン病、多発性硬化症、繊維性筋痛、喘息、花粉症、アレルギー症、胃潰瘍、ヘルペス、インフルエンザ、気管支炎、結核症、心臓病、心筋梗塞、脳血栓、肝炎 等が挙げられます。

免疫の働きは年齢と共に大きく変化します。生後、免疫力の働きは大きく上昇していきますが、その後加齢に伴い、20歳をピークに次第に低下していくと言われています。特に免疫力が弱い乳幼児、高齢者、病者は、感染症やガンなどの病気に対して、免疫を高めることは非常に重要です。




免疫と乳酸菌

乳酸菌には、白血球を元気にして免疫バランスを立て直す働きがあります。

腸管は、呼吸や食事のたびに大量の異物が入ってくる危険ゾーンです。ここには、体の内部とは別の特別な免疫機構が存在しています。食事由来の乳酸菌はここを通過する際、小腸の壁にいくつも点在する「パイエル板」に次々と取り込まれると考えられます。パイエル板とは腸管免疫の中枢を担うリンパ組織です。

そこには常に白血球兵士が常駐していて、異物が入ってくると、全身の白血球が異物の進入に備えて臨戦態勢となり、これが結果的には全身の免疫力の向上につながるというわけです。腸管免疫に働く白血球のうち常に活性化しているのは5%程度で、残りの大部分は眠った状態にあるといわれています。

乳酸菌の常食で「眠れる白血球」を絶えず刺激していれば、病原菌の侵入やガンの発生を強力に阻止できるのです。

乳酸菌は全般的に免疫力を高めますが、特に、乳酸菌エンテロコッカスフェカリスFK-23菌は免疫を高める働きが強いことが明らかになっています。

したがって、免疫に関する病気(ガン・肝臓病・風邪・肺炎・感染症々)に対して非常に大きな効果の期待が持てます。