研究テーマ 高血圧

心臓の働き

1日に約10万回。心臓は、起きている時も眠っている間も休むことなく拍動しつづけるたいへんな働き者です。  

心臓の大きさは、個人差はほとんどなく、だいたいその人の握りこぶしぐらいになります。重さは、大人で250〜300g程度、形はラグビーボールの上部3分の1を切り取ったような格好です。  この小さな臓器は、休むことなく拍動を繰り返して、血液を全身の血管に送ります。1回の拍動で送り出す量は約80ミリリットル、1分間に約70回ほど拍動する間に、人間の身体に含まれる血液の量を上回る5.5リットルもの血液を送り出す計算になります。
心臓は、身体に生命がある限り血液を送り出すために拍動し続けます。  

皆さんは、どのくらい血圧が高くなると高血圧というのかご存知でしょうか?  世界保健機構(WHO)では、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上のいずれか一方でも該当したら、高血圧としています。
血圧が高くなるのは、血管が細くなったり血液の粘度が高くなるなどして、血液の流れが悪くなったのをカバーしようと、心臓が強く血液を押し出すからです。



高血圧のこわさ

自覚症状がなく、気づかないうちに生命に関わる重大な合併症を招くところが、高血圧の恐さです。

高血圧の問題点は、対症療法しか治療方法がないため、多くが生涯続くものになってしまう点です。  高血圧は、別名「静かな殺し屋(サイレント・キラー)」とも呼ばれています。
高血圧は、静かに進行し、症状が現れたときには脳卒中や心臓病など深刻な合併症を併発していることが多いようです。

日本の高血圧性疾患の患者は、予備軍の方も含めますと、国民の約4人に1人もいるといわれています。「生活習慣病の陰に高血圧あり」といわれるほど身近な病気だけに、自覚症状が出るまでは安易に考えて放置してしまいがちになります。

適切な治療をおこなわないまま高血圧状態が長く続くと、心臓や血管に強い負担がかかります。そして、気が付かないうちに進行し、血管が狭くなったり弾力性を失い、いわゆる動脈硬化が進むことになります。

また秋から冬にかけて急性心筋梗塞(心臓の動脈がつまり、心臓が動かなくなる疾患)の死亡率が大幅に増えます。これは気温に合わせて交感神経が動脈の収縮を行うのですが、高血圧などの合併症で動脈硬化が進んだ方では、冬場に動脈が縮むのが致命的になるからと考えられています。高血圧の方は冬に入る前に、十分な対策を取るのが効果的だと言えます。

高血圧と動脈硬化は、お互いに影響しあい、やがて脳卒中や心臓病などを引き起こし、重い後遺症が残ることもあります。  長い間高血圧が続くと、血管壁が肥厚して動脈硬化を起こし、血管の内腔が狭くなります。すると、血液の流れが悪くなるので、血液を送るためにさらに血圧を上げる悪循環に陥ります。
この悪循環が結果として「心筋梗塞」「心臓肥大」「心不全」「クモ膜下出血」「大動脈瘤」「眼底出血」「腎臓病」等々の「動脈硬化」による重篤な病気が引き起こされ、死に繋がるケースもあるのです。



高血圧と乳酸菌

血圧を下げるには、いったいどうすればよいのでしょうか? 病院での治療では、始めに一定期間の食事療法と運動療法を実施し、それでも効果が現れなければ薬が使われることになります。
使われる薬もその人の症状に応じて、様々な薬が用意されています。ナトリウムの排泄を促進することで体液量を減らして血圧を下げる「利尿剤」、直接心拍出量を抑える「β遮断薬」、血管を拡げて血圧を下げようとする「Ca拮抗薬」、「ACE阻害薬」、「α遮断薬」などがあります。こうした薬剤による治療で血圧を下げることは可能ですが、長く薬を服用することは思いがけない副作用を招くことがあります。

高血圧の薬による副作用で、別の病気を発症し、さらに、その病気の治療のために別の薬を服用する。薬の長期服用はこのような悪循環に陥る危険があるのです。  

近年の研究により、乳酸菌に血圧を低下させる作用があることが明らかになってきました。  
FK-23に約10%含まれる核酸RNAのアデノシンが直接血管壁に作用し血管を拡張させ、血圧を下げる作用が研究により明らかになっています。 さらに、FK-23抽出物(LFK)は「血圧降下剤」として特許を取得しています。